初心者アクアリスト奮闘記

初心者アクアリストによる飼育日記です。

水草が成長しない理由が判明…か

水草が成長しない。

その理由が分かりませんでした。

 

私は光さえあれば水草は成長すると思っていました。(光を当てた瞬間から成長するというイメージ)

それから、水中の栄養素を吸収して成長するとのことだったので、「光+水中の栄養素があれば大丈夫」なんだと思ってました。

もちろん、光合成してる時は酸素を排出し、光合成していない時は二酸化炭素を排出するということも知っています。

だから、「照明の点灯時間が短い=成長が遅い」というだけだと思っていました。と同時に、照明の点灯時間を長くするとコケが生えるので出来るだけ短くした方が良いと思ってました。

 

が、ウィローモスは伸びず、アナカリスは枯れました。

アヌビアスナナは少しずつ成長しているので問題ないハズなんだけどなぁ、エビが食べてるからに違いない、とか考えてました。

(餌が少ないとエビの食害があるのも事実です)

 

そして、照明の点灯時間を6時間→8時間に変更してみたところ、確実に成長速度が上がりました。ウィローモスは、明らかに成長しているのが分かるようになりました。

(6時間でも大丈夫だと書いているサイトもあったものの、8~10時間程度が望ましいというサイトが比較的多かったため)

 

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1月末。ピンボケしてますが、左のタイルのウィローモスは ほぼ成長してません。

ちなみに、昨年5月に巻き付けたようです。8カ月以上経過してコレです。

 

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3/6現在です。左のタイルの奥側を見ると、成長していることがハッキリ分かります。

(その後も伸び続け、長いものだと5cmくらいになったのでカットしました)

 

なぜ? 光があれば光合成するんでしょ? 2時間で何が違うの? って疑問でした。

で、調べたわけですが…

 

学校で教わったのかもしれない(全く覚えてない)んですが、光補償点と光飽和点てのが有るみたいで。これは盲点でした(笑)

 

簡単に言うと、「水草が成長するためには体力が必要で、光合成が足りないと生きるだけで精一杯になるか枯れる」って感じでしょうか。

 

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それをグラフにしたものがこちらです。

光合成で調べると同様のグラフが載っていると思いますが、縦軸と横軸の表現が違うかと思います。ですので、厳密には間違ったグラフなんでしょうが、私は専門家でも無いので、私の解釈です。

 

当然ですが、縦軸と横軸の交わっている部分がゼロです。

体力は最初マイナスですが、照明点灯時間が長くなるにつれて上昇。

そして、「光補償点」で±0になってます。

そこから上昇するものの、「光飽和点」以降は一定になってます。

 

この光補償点の存在が重要でした。

補償点より左側(つまり点灯時間が短い)と、体力がマイナスになってます。

体力という表現を使っているので分かりにくいですが、

光合成で生成できる体力」よりも「生きるために消費する体力」の方が多い

状態ということになります。

 

光合成した瞬間から体力の生成と成長を同時進行で行うと思っていたのですが、違いました(笑)

 

水草も、生きるために体力が必要。そのため、作る量(光合成)よりも消費する量(生きる)が多いと、当然減る一方です。ただ、体に蓄積している分があるので、マイナスでも すぐには枯れないようです。ところが、マイナスが続くと蓄積分を使い果たし、最終的には枯れる…

 

補償点より右(つまり点灯時間が長い)と、体力はプラスになります。

これは、生きるために必要な消費量よりも、生産量の方が多いということです。

ということは、貯めることが出来るということですね。

ところが、貯蓄量にも限界があって、ある一定まで貯めるとそれ以上貯められなくなります。

それが「光飽和点」です。(繰り返しますが、私の解釈です)

そのため、必要以上に長く照明を点灯することは、コケが増えたりとデメリットが増えるだけで水草の成長という観点では無意味だということになります。

 

当然ですが、照明を消灯すると光合成が出来なくなるため、体力は消費する一方です。ただ、体力がマイナスにならないように適切な状態を維持すれば、成長し続けてくれるということになります。

例えば体力の満タンが10だとして、生きるために消費する体力が2だとすると、消灯中に10→9→8…と減っていきます。そして、光合成することで再び8→9→10と増えます。

が、光合成が十分でない状態が続くと、10→9→8→9→8→7→8→7→6…というようなイメージで減っていくということだと思われます。

 

じゃあ水中の栄養素は何に使ってるんだ?って思いました。

それについては、どうやら成長する際に必要なようです。「吸収した栄養」と「体力」を使って成長しているみたいです。

なので、体力は「生きるため」にも消費しますし、「成長するため」にも消費するということですね。

 

成長するために必要な体力が1だとすると、生きる+成長するには3の体力が必要だということになります。光合成で3以上の生成をしていれば体力が不足することは無いですが、2だと徐々に低下。ただ、生きるための体力は維持できるので枯れはしないものの成長は止まる。そして、生成が2未満になると いつか枯れる。そう解釈しました。

 

他にも、光の強さだとか水質だとか色々と成長するための要因は有るようですが、初心者には難しすぎるので割愛(笑)

 

2024/3/24 追記

こちらの記事も良ければ読んでみてください。

aquarist-beginner.hatenablog.com